ロードレースを予想する!

.1クラス以上の男子ロードレースを予想します。

3/31 ロンド•ファン•フランデーレン🇧🇪(1.UWT)

アントウェルペン〜オウデナールデ

【予想】

⭐️⭐️⭐️Van Der Poel

⭐️⭐️Jorgenson-Wellens

⭐️Mohoric-Bettiol-Pedersen

【プレビュー】

北のクラシック最大のレース、ロンド•ファン•フランデーレン。急な石畳の登りの連続は他のフランダースのレースと同じだが、今までのクラシックとは異なるのが距離だ。モニュメントの特権とも言えるこの特徴は、250kmを越えてから選手たちの足を刺激する。

コースは例年と同じ。最初の登坂は残り135kmのオウデ•クワレモント(2.6km 3.5%)。登りは緩いと言えるが、石畳の長い道は、この後レース中に2度にわたって通り、いずれも勝負所となる。その後はホレウェグ、ウォルヴェンベルグベレンドリースといったお馴染みの登りを通ると、残り87kmのヴァルケンベルグ(0.6km 6.9%)へ。ここで一旦レースは動き、有力選手が前へ出てくることになる。レースは決まらないとしても、ここで取り残されると終盤にかけて脚にダメージを与えることとなる。その後、残り73kmのベルグ•テン•ホウテ(1.1km 5.7%)、残り65kmのホトンド(2.7km 4%)、残り55kmの2回目オウデ•クワレモント(2.6km 3.5%)はいずれも重要な地点。早めにレースを展開したいチームがこれらの登りで仕掛けてくることも考えられる。少なくとも残り51kmのパテルベルグ(0.4km 10%)までにはプロトンは分解され、有力選手だけが残るエリートグループが完成するだろう。このグループから飛び出し、先行したい選手たちは残り45kmのコッペンベルグ(0.6km 9.7%)、さらにトム•ボーネンがこの場所でのアタックを好んだ残り36kmのターイエンベルグ(0.5km 8%)といった箇所。そして、レースは最終盤へと向かい、残り28kmのオウデ•クライスベルグ(2.5km 4%)、2度目のホトンド、そして残り26kmの3度目オウデ•クワレモント(2.6km 3.5%)、最後の激坂、残り14kmの2度目パテルベルグ(0.4km 10%)で最強の脚を持つ選手が決まる。

ライバルのファンアールトが落車でレースを去り、ポガチャルがフランダースクラシックへ出場しない今シーズンのロンド、最も注目されているのはファンデルプール🇳🇱(ACD)だ。ここまでのレースは絶好調。ヘントこそピーダスンにスプリントで敗れたが、疲労も回復した今では周りを蹴散らす準備ができているはず。チームメイトは頼れる牽引役のディリエ🇨🇭(ACD)やクラウアナスン🇩🇰(ACD)、そして北のクラシックデビューとなるローランス🇫🇷(ACD)、そしてG•フェルミールス🇧🇪(ACD)と充実。

マチューに抗うためには人数を生かしたチーム戦でアルペシンにプレッシャーをかけ続けるのが有効だ。ドワルスドールで勝利したジョーゲンソン🇺🇸(TVL)をエースとするヴィスマは、ワウト、ラポルト、トラトニックを欠く中で、べノート🇧🇪(TVL)、ファンバーレ🇳🇱(TVL)と強い選手たちで戦う。ストゥイヴェン、キルシュを落車で失ったリドルは、こちらも落車の影響が心配されるピーダスン🇩🇰(LTK)がエース。この後にルーベも控えており、コンディションが気になるところではあるが、鮮烈なクラシックデビューを果たしているミラン🇮🇹(LTK)、今シーズン好調のスクインシュ🇱🇻(LTK)も上位を狙える。クラシックではここのところ鳴りを潜めているスーダルは、アラフィリップ🇫🇷(SOQ)、スグリーン🇩🇰(SOQ)、ランパールト🇧🇪(SOQ)、モスコン🇮🇹(SOQ)ら実績のある選手たちが揃っている。早めのエースたちの動きに反応できていないのが心配なところではあるが、特にアラフィリップはまずまずの走りができている。水曜日のドワルスドールではアタック直後の足の攣りで脱落してしまったが、EFのベッティオル🇮🇹(EFE)も好調。バーレーンもロンドに相性のいいライト🇬🇧(TBV)やモホリッチ🇸🇮(TBV)で勝負。大きなエンジンを積むキュング🇨🇭(GFD)とマドゥアス🇫🇷(GFD)のFDJコンビ、モビスターのラスカノ🇪🇸(MOV)のロンドデビューにも期待だ。

そのほかにも、皆がマチューをマークする状況で、こちらも落車のダメージが心配なギルマイ🇪🇷IWA)、ターナー🇬🇧(IGD)、シェフィールド🇺🇸(IGD)、デゲンコルブ🇩🇪DFP)、マシューズ🇦🇺(JAY)、ウェレンス🇧🇪(UAD)、ポリッツ🇩🇪(UAD)、ネイランツ🇱🇻(IPT)、アブラハムセン🇳🇴(UNO)、ティレル🇳🇴(UNO)、トレンティン🇮🇹(TUD)ら伏兵にも勝利のチャンスがある。

【注目選手】

マテイ•モホリッチ🇸🇮(TBV)

昨年のスイスでのメーダーの突然の訃報から、これからのレースは全て彼のために走ると誓った。直後のツールで逃げからステージ勝利、ポローニュでも総合優勝した。今シーズンのフランダースクラシックは未だトップ10入賞はなく、コンディションはあまりよくないかも知れないが、ライトやパスクアロンといったチームメイトと勝利を狙う。

【スタートリスト】

Data powered by FirstCycling.com

>【スタート・フィニッシュ】

🇯🇵3/31 18:00〜24:47

【放送】

🇯🇵 jsportsで放送

3/27 ドワルス•ドール•フランデーレン🇧🇪(1.UWT)

ローセラーレ〜ワレヘム

【予想】

⭐️⭐️⭐️Van Aert

⭐️⭐️Pithie-Pedersen

⭐️Lazkano-Jorgenson-Girmay

【プレビュー】

ロンド前最後のクラシックレース。モニュメントに向け注目選手たちが最後の調整にやってきた。2022年はここで勝ったマチューがそのままロンドでも勝利。ここで活躍した選手たちには日曜日も目を離せない。

ドワルス•ドール、まさにフランダースを横断するこのレースは、188kmとやや短め。だが北のクラシックらしく登りは厳しく、ピュアスプリンターは脱落し、小集団や独走でのフィニッシュが予想される。最初の登りは残り137kmのヘレストラート(1.5km 3.5%)。そこからはフォルケヘンベルグやホトンド、クノクテベルグといったお馴染みの登りを通る。そして特に残り54kmの2回目クノクテベルグ(1.1km 7.6%)と2回目ホトンド(0.8km 5.2%)はアタックするには最適な場所。その後の石畳の長い道、マリアボッレストラート、激坂ラデウゼ(1.2km 5.4%)にかけて集団は崩壊する。最後の登りは残り10kmのノケレベルグだが、ゴールまで距離はもうわずかで、そこまで集団に残って見合ってしまうとフィニッシュまでに先行グループに追いつけなくなってしまうため、その前のドールン(残り29km)、フルゼポントウェグ(残り25km)、ヘレゲムストラート(残り20km)といった石畳の厳しい道で勝負を決したい。

気になるのは、ロンド前のファンアールト🇧🇪(TVL)の調子だろう。ライバルであるファンデルプールはE3の走りを見る限り絶好調。ヘントではやや疲れが見えたが、マチューを倒すには相当の苦労を要する。ヴィスマはラポルト、ファンバーレの離脱が痛いところではあるが、ジョーゲンソン🇺🇸(TVL)、べノート🇧🇪(TVL)、トラトニック🇸🇮(TVL)ら頼れる選手たちがいる。並み居るスプリンターを脱落させるため、ヴィスマは登りでチームアタックやハイペースを敷き、先頭になるべく多くの人数を送り込む作戦を見せるだろう。さらにはファンアールトの長距離アタック、さらには先述のサブエースたちによるチェックを徹底すれば、チャンスは大きい。対抗となるのはヘントで素晴らしいチーム力を見せたリドル・トレック。エースはスプリントでマチューを破ったピーダスン🇩🇰(LTK)。マチューの加速にも決して遅れることなく、ヴィスマ勢の攻撃にも屈しないはずだ。ストゥイヴェン🇧🇪(LTK)もE3では2位に入るなど好調。スプリントだけではないことを示したミラン🇮🇹(LTK)、さらにはスクインシュ🇱🇻(LTK)ら強力な布陣。そしてマチュー、ピーダスンという怪物に食らいついたピシー🇳🇿(GFD)も楽しみな存在。最近は不運も重なり活躍がないチームメイトのキュング🇨🇭(GFD)にも注目だ。昨年は2位に入ったラスカノ🇪🇸(MOV)、さらには2022年の調子を取り戻したギルマイ🇪🇷IWA)、ポガチャル不在のクラシック班を牽引するウェレンス🇧🇪(UAD)とポリッツ🇩🇪(UAD)、ヘントでの落車が心配されたものの水曜日に復帰を果たしたベッティオル🇮🇹(EFE)、ロンドへのチーム不選出に悔しさを語るトゥルジス🇫🇷(TEN)、不調スーダルのアラフィリップ🇫🇷(SOQ)、ランパールト🇧🇪(SOQ)、マニエ🇫🇷(SOQ)、さらにはスプリントとなればフィリプセン🇧🇪(ACD)、メーウス🇧🇪(BOR)、クリストフ🇳🇴(UNO)、マシューズ🇦🇺(JAY)ら注目選手は盛りだくさん。

【注目選手】

ジョナサン•ミラン🇮🇹(LTK)

昨年のジロポイント賞でトップスプリンターの仲間入りを果たし、新加入のリドルで春から素晴らしい活躍を見せている23歳。先日のヘントではピーダスンと共にケンメルベルグを先頭で登るなどクラシック耐性も見せた。好調のストゥイヴェン、スクインシュと共にチーム力で勝負を狙う。

【スタートリスト】

Data powered by FirstCycling.com

【スタート・フィニッシュ】

🇯🇵3/27 20:15〜24:41

【放送】

🇯🇵 日本では放送なし

3/24 ヘント〜ウェヴェルヘム🇧🇪(1.UWT)


イーペル〜ウェベルヘム

【予想】

⭐️⭐️⭐️Philipsen

⭐️⭐️Pedersen-Girmay

⭐️Matthews-Van Der Poel-De Lie

【プレビュー】

第一次世界大戦の激戦の地となったフランダースの野原を駆け巡る格式高いクラシックレースだ。実際にスタートするのはヘントではなくイーペルの地。最初の登りまでおよそ150kmは平坦。しかし残り163.5km地点で通過するデ•ムーレンは風の吹き荒れる区間だ。ここでは集団が割れる可能性が高く、勝負を決めるほどではないにしろ遅れたチームには疲労が残る可能性が高い。フランス国境付近へ向かうと、最初の登り、残り97kmのシェルペンベルグ(2.1km 2.1%)が始まる。そして残り86kmのモンテベルグ(0.9km 5.2%)と残り84kmのケンメルベルグ(0.4km 7.4%)のコンボで大きな動きが起こるか。

そしてレースは戦争の惨禍の記憶を伝えるプラグストリートへ。2017年から導入されたこの道は、”ヒル63”、”クリスマス•トゥルス”、”ザ•カタコンベ”という戦争にちなんだ名前の3つのグラベル区間を含む。未舗装路の後には、2度目のモンテベルグ&ケンメルベルグのコンボ。さらにはシェルペンベルグ、バネベルグと前回同様に通過し、最後の3回目ケンメルベルグは残り35km地点で、0.7km 11.4%とより厳しくなっている。

これら登りを越えれば残りは平坦区間。スプリンターたちは登りで形成されたアタッカーを捕まえることはできるだろうか。スタート地点のイーペルを通り、ウェヴェルヘムへと向かう終盤は、追い風の予報。先行する選手たちに有利と見た。

ファンデルプール🇳🇱(ACD)とフィリプセン🇧🇪(ACD)の2人は最高のコンビネーションを発揮している。それぞれE3とサンレモを制しコンディションは最高。フィリプセンは登り区間でも耐え切る力を持っているはずで、先行して勝負できるだろう。アタックがあればマチューはかならずチェックするし、ライバルたちはマチューと協力しない。結果、フィリプセンを含むスプリントとなると予想する。今シーズンは絶好調、サンレモでも最後まで最前線で走ったピーダスン🇩🇰(LTK)に期待が集まる。E3で好調だったストゥイヴェン🇧🇪(LTK)やキルシュ🇱🇺(LTK)、さらにはティレーノでフィリプセンを破ったミラン🇮🇹(LTK)も控える。ロットのドゥリー🇧🇪(LTD)も登れるクラシックライダー。横風分断の展開となっても単騎で勝負できる選手。登り区間でエリートグループに入ると面白い存在だ。2022年覇者のギルマイ🇪🇷IWA)にももちろん注目。水曜日のE3では19位に終わるが、積極的な走りを見せた。ヴィスマはスプリントとなればコーイ🇳🇱(TVL)、登れるべノート🇧🇪(TVL)、さらにはオムロープ勝者のトラトニック🇸🇮(TVL)とワウトやラポルトなしでも強力な布陣。サンレモで2位に入ったマシューズ🇦🇺(JAY)は2021年に5位とヘントを得意としている。さらには体力とレース勘でクラシックを得意とするモホリッチ🇸🇮(TBV)、最近は不運が重なることが多いキュング🇨🇭(GFD)らも楽しみな選手だ。そのほかには、メルリール🇧🇪(SOQ)、ランパールト🇧🇪(SOQ)、ザングレ🇫🇷(COF)、ゴテラ🇫🇷(DAT)、ナルバエス🇪🇨(IGD)、ポリッツ🇩🇪(UAD)、ティレル🇳🇴(UNO)、トレンティン🇮🇹(TUD)ら勢揃い。

【注目選手】

ピエール•ゴテラ🇫🇷(DAT)

昨シーズンからAG2Rに加入、成長著しい21歳の若手スプリンター。石畳や登りへの適性を見せており、オムロープでは11位、マルセイエーズでは4位、プロヴァンス総合6位という成績。移籍組が不調に喘ぐフランスチームにとって、それを補う見事な活躍を見せている。

カスパー•アスグリーン🇩🇰(SOQ)

2021年のロンド覇者だが、今シーズンは絶不調。オムロープでは先頭集団に入りつつもアシストのモスコンより先に早々に遅れリタイア。クールネでは88位。アラフィリップやランパールトが懸命に走ったE3では77位。レース後にはクラシックシーズンに大きな不安を語ったというが、本来は巨大なエンジンを積んだタフなライダー。活躍する姿を見たいものだ。

【スタートリスト】

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【スタート・フィニッシュ】

🇯🇵3/24 18:40〜24:35

【放送】

🇯🇵 日本では放送なし

3/22 E3•サクソ•クラシック🇧🇪(1.UWT)

ハレルベーケ〜ハレルベーケ

【予想】

⭐️⭐️⭐️Van Der Poel

⭐️⭐️Jorgenson-Van Aert

⭐️Bettiol-Pedersen-Wellens

【プレビュー】

「ミニ•ツール•ド•フランドル」と呼ばれるロンドの前哨戦だ。17の短い峠と5つの石畳セクションによって最も強いクラシックライダーを証明するレースとなる。E3クラシックの中心となるのは、スタート勝つフィニッシュ地点であるハレルベーケ。序盤は比較的平坦なコースとなっており、本格的に厳しくなるのは残り118kmのラ•ユップ(1.9km 5.1%)から。レースが動くのは残り105km、石畳のオウデ•クライスベルグ(0.9km 5.3%)から。ヴィスマは強力なチーム力を持って1つ目のアタックを仕掛けてくるだろう。さらに残り99kmのターイエンベルグ(0.6km 6.8%)でセレクションがかかり、ロンド本番でもお馴染み残り44kmのパテルベルグ(0.4km 10.3%)&残り39kmのオウデ•クワレモント(2.1km 4.2%)が最大の難関。最終盤にスプリントにしたくない選手たちが仕掛けるのが、最後の登りとなる残り21kmのティエヘンベルグ(0.8km 5%)。そこからは平坦区間ではあるが、登りで遅れてしまった選手たちが追いつくのは難しくなる。

ファンデルプール🇳🇱(ACD)とファンアールト🇧🇪(TVL)の2人の巨人の対決が最も注目されるポイントである。昨年はファンアールトがポガチャルとマチューに登りで遅れをとりつつも最後は追いつき、スプリントで勝利した。今シーズンもこの登りの厳しいレースでは直接対決になると予想される。ファンデルプールは、サンレモでポガチャルのアタックへのチェックで素晴らしい加速を見せていたし、クールネの調子をキープしていれば、ワウトは十分対抗できるはずだ。ヴィスマは強力なチーム、トラトニック🇸🇮(TVL)やハーゲネス🇳🇴(TVL)を利用して登り区間の最初から仕掛けるはず。ワウトが前にいればマチューも追随することになるが、そこにはべノート🇧🇪(TVL)やジョーゲンソン🇺🇸(TVL)もついている。彼らがワウトの前を先行するグループを作ろうとするも、ベッティオル🇮🇹(EFE)やピーダスン🇩🇰(LTK)ら実力者に阻まれそうはさせず、ファンアールトの地の力で先行。エリートグループのままフィニッシュまで行き、マッチスプリントとなると考えた。マチューvsワウトのスプリント、強いのはマチューだが、E3を得意とするのはワウト。楽しみな対決だ。

サンレモで輝きを放ったアラフィリップ🇫🇷(SOQ)も楽しみな選手。残り1kmでのパンクでスプリントができなかったが本来のパンチ力を見せた。チームメイトのスグリーン🇩🇰(SOQ)は2021年に勝っている。バーレーンモホリッチ🇸🇮(TBV)、ライト🇬🇧(TBV)、パスクアロン🇮🇹(TBV)、そして新加入のヴィシニオウスキ🇵🇱(TBV)が出場。コフィディスザングレ🇫🇷(COF)も好調。復調気味のナーセン🇧🇪(DAT)、キュング🇨🇭(GFD)とマドゥアス🇫🇷(GFD)のFDJコンビ、ナルバエス🇪🇨(IGD)、ストゥイヴェン🇧🇪(LTK)、スクインシュ🇱🇻(LTK)、ラスカノ🇪🇸(MOV)、マシューズ🇦🇺(JAY)、ウェレンス🇧🇪(UAD)、モルガド🇵🇹(UAD)、ドゥリー🇧🇪(LTD)に注目。

【注目選手】

マッテオ•ジョーゲンソン🇺🇸(TVL)

石畳もどちらかといえば少なく、登りの厳しいレースにおいて、パリ〜ニースを制し、独走力も備える彼はヴィスマの切れる最高のカードの一つ。昨年のE3でも4位。マチューがワウトをマークする形になった時、彼のアタックが効くはずだ。

【スタートリスト】

Data powered by FirstCycling.com

【スタート・フィニッシュ】

🇯🇵3/22 19:45〜24:35

【放送】

🇯🇵 日本では放送なし

3/20 クラシック•ブルッヘ〜デパネ🇧🇪(1.UWT)

ブルッヘ〜デパネ

【予想】

⭐️⭐️⭐️Merlier

⭐️⭐️Philipsen-Jakobsen

⭐️Welsford-Grönewegen-Thijssen

【プレビュー】

北のクラシックの中で特にスプリント色の強いレースだが、猛威を振るう横風のことも忘れてはいけない。フランダース地方、ブルッヘをスタート後は一旦ゴール地点のデパネへと向かう。そこからは海沿いのコクサイデ、フールネ、さらには残忍な風が吹くことで有名なデムーレンを通過。そしてまたデパネへという周回コースを3周することとなる。この198.9kmの中に目立った登りはなく、今年の予報では風は弱いようだが、昨年のように強風が吹けば、小集団でのフィニッシュとなる。昨年は20人ほどの集団から終盤まで人数が減り続ける展開で、タフな展開に強いフィリプセンが勝利、コーイ、ランパールトと続いた。

世界最高のスプリンター2人がまたしても激突する。先週のノケレベルグでは素晴らしいスプリントを見せ、今シーズンすでに6勝を挙げているメルリール🇧🇪(SOQ)、 そして初のモニュメントを制し、最高のコンディションで臨むフィリプセン🇧🇪(ACD)のスプリント対決だ。スーダルは、メルリールの親友で、発射台も務めるファンレルベルへ🇧🇪(SOQ)、ルーラーのバスチャンス🇧🇪(SOQ)、若手スプリンターランパーティ🇺🇸(SOQ)、そして若手クラシック陣という構成。一方のアルペシンは、サンレモでも1日を通してレースを牽引したディリエ🇨🇭(ACD)、CXでも活躍するジャンニ•フェルミールス🇧🇪(ACD)、リードアウトのシンケルダム🇳🇱(ACD)とフィリプセンのための構成。ここまでこの2人はティレーノとノケレで対戦し1勝1敗という成績。困難なし、スプリント一本の対決ではメルリールに軍配が上がると予想。さらには調子が上向きつつあるヤコブセン🇳🇱DFP)もこの2人に続いて注目すべき選手だ。今シーズンいまだに勝利がないのが彼には厳しい状況となっているが、上位のリザルトが残るレースも増えてきており、いまだ勝利したことのないこのレースで活躍できるか。メーウス🇧🇪(BOR)、ウェルスフォード🇦🇺(BOR)と2人のエーススプリンターを連れてきているボーラは様々な展開に対応できる。どちらにせよ、ボーラにとって心強いのは世界最高の発射台、ダニー•ファンポッペル🇳🇱(BOR)がいること。ダウンアンダーで2勝したウェルスフォードとダニーの連携に注目だ。ジェイコはフルーネウェーヘン🇳🇱(JAY)で勝利を狙う。さらには、ベルギーのレースで強さを見せるタイッセン🇧🇪IWA)、そして好調チューダーのデクレイン🇧🇪(TUD)、ピシー🇳🇿(GFD)、デマール🇫🇷(ARK)、バウハウス🇩🇪(TBV)、モラノ🇨🇴(UAD)、ガビリア🇨🇴(MOV)、メンテン🇧🇪(LTD)、モスケッティ🇮🇹(Q36)、アッカーマン🇩🇪(IPT)、コンソンニ🇮🇹(LTD)、シリツァ🏳️(AST)、アニオコウスキー🇵🇱(COF)らスプリンターの高速勝負に注目だ。

【注目選手】

アントニオ•モルガド🇵🇹(UAD)

オムロープでの鮮烈なフランダースデビュー以来、ルサミンで2位、デュナンで14位と結果を残し始めた。風が吹き荒れなければスプリントとなるため、彼にチャンスは少ないかもしれないが、集団で分断が起きた時注目すべき選手の1人だ。

【スタートリスト】

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【スタート・フィニッシュ】

🇯🇵3/20 20:30〜25:21

【放送】

🇯🇵 日本では放送なし

3/19〜3/23 コッピ•エ•バルタリ🇮🇹(2.1)

【予想】

⭐️⭐️⭐️Bax

⭐️⭐️Brambilla-Bouwman

⭐️Ryan-Pellizzari-Cepeda

【プレビュー】

ファウスト•コッピとジーノ•バルタリという2人のイタリア人レジェンドの名を冠すステージレース。アップダウンの激しい5日間では登坂力とアタックを仕留めるパンチ力が試される。過去にはシュミット、ダンバー、ヴィンゲゴー、ナルバエスらが勝利している。

イタリアに本拠地を置くUAEはエースにベテランのウリッシ🇮🇹(UAD)を据え、独走力のあるパンチャーであるバックス🇳🇱(UAD)、ラエンゲン🇳🇴(UAD) ら実力者で固めた構成。登坂では、アレクサンダー•セペダ🇪🇨(EFE)、ルーカス•ハミルトン🇦🇺(JAY)、2022ジロ山岳賞のボウマン🇳🇱(TVL)、グアンシー総合優勝のファデル🇳🇱(TVL)、モニケ🇧🇪(LTD)、ファンハウケ🇧🇪(LTD)、ダブル🇬🇧(PTK)、ポッツォビーボ🇮🇹(VCF)、さらにはQ36.5加入後に輝きを取り戻したブランビッラ🇮🇹(Q36)といった選手たちの争いになるか。

スプリントとなれば、マルチェッリ🇮🇹(JCL)、セネシャル🇫🇷(ARK)、ハビエル•セラーノ🇪🇸(PTK)、ズバラーリ🇮🇹(COR)、ソト🇨🇴(PTL)らに注目。ベルクムース🇧🇪(LTD)、カルゾーニ🇮🇹(Q36)、セハールト🇧🇪(LTD)、ハッタイス•デフリース🇧🇪(TDT)らステージを狙う選手たちも楽しみだ。

各チーム、普段は自分の成績のために走る機会がない実力のある若手も出場している。中でも注目なのは、EFのクライマー、ネルーカー🇬🇧(EFE)とライアン🇮🇪(EFE)。特に後者は昨年のラヴニールでの山岳ステージ勝利が記憶に新しいところだ。他にもデプレット🇮🇹(JAY)、スタウネミテット🇳🇴(TVL)、グリヴァー🇸🇮(UAD)、ペリツァーリ🇮🇹(VCF)ら若い力の輝きに注目だ。

【ステージ】

#1 ぺサロ〜ぺサロ

#2 リッチオーネ〜ソリアーノ•アル•ルビコーネ

#3 リッチオーネ〜リッチオーネ

#4 ブリジゲラ〜ブリジゲラ

#5 フォリ〜フォリ

【注目選手】

ダビデ•デプレット🇮🇹(JAY)

ジェイコに加入した次世代のイタリア人パンチャー。ジロネクストジェンではトップ10を4度にステージ2位、ポイント賞とスプリント力も兼ね備える。まさにマイケル•マシューズのような選手。アップダウンの激しいこの5日間で活躍を見せてくれるはずだ。

【スタートリスト】

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【スタート・フィニッシュ】

🇯🇵 日本時間

3/19 22:00〜24:48

3/20 20:00〜24:18

3/21 20:00〜23:35

3/22 20:15〜23:55

3/23 19:45〜23:42

【放送】

🇯🇵 日本で放送なし

3/18〜3/24 ボルタ•ア•カタルーニャ🇪🇸(1.UWT)


【予想】

⭐️⭐️⭐️Pogacar

⭐️⭐️Vlasov-Landa

⭐️Yates-Uijtebroecks-Mas

【プレビュー】

ジロやツールを目指す選手のGT前哨戦として総合勢ライダーが多く出場する格式高いステージレース。自転車文化が根付いたカタルーニャでの7日間は過去にも多くの名勝負を生み出してきた。今シーズンも山岳中心のステージ構成は変わらず、総合争いは第2ステージでおなじみヴァルテル2000、そして第3ステージでスキーリゾートのポルトアイネ、第6ステージではケラルトと3つの山頂フィニッシュが用意されている。最終日は、例年同様カタルーニャの都、バルセロナのモンジュイックの丘での周回コース。総合争いはこれらのステージで争われることになろう。

今シーズンはポガチャル🇸🇮(UAD)が出場。ジロ→ツール→オリンピックという予定の今シーズン、コンディション調整のためにも重要なレースとなる。チームランキング1位を目指すUAEとしては、アルメイダ🇵🇹(UAD)、新加入のシヴァコフ🇫🇷(UAD)、グロスシャートナー🇦🇹(UAD)とレースを支配できるメンバーがエースをいかに支えられるか期待だ。ヴィスマはアイデブルックス🇧🇪(TVL)とクス🇺🇸(TVL)という2人のクライマーとポガチャルに挑む。ティレーノでヴィンゲゴーに劣らない活躍を見せたアイデブルックス。新天地での今後の立場のためにも、活躍したいところ。イネオスはパリ〜ニース🇫🇷でも復活の走りを見せたベルナル🇨🇴(IGD)、ジロを目指すトーマス🇬🇧(IGD)という構成。スーダル移籍のランダ🇪🇸(SOQ)は単独のエースとしてカタルーニャを戦う。パリ〜ニース🇫🇷ステージ勝利のウラソフ🏳️(BOR)もエースとしての出場。ティレーノでは輝けなかったマス🇪🇸(MOV)と久しぶりのワールドツアーを戦うキンタナ🇨🇴(MOV)、ルビオ🇨🇴(MOV)にも注目だ。S•イェーツ🇬🇧(JAY)、T•ヨハンネセン🇳🇴(UNO)、ウッズ🇨🇦(IPT)、マルティネス🇫🇷(GFD)、マルタン🇫🇷(COF)、カルーゾ🇮🇹(TBV)ら実力者揃いの総合争いに注目だ。

スプリントステージは少ないが、コカール🇫🇷(COF)、M•ファンデンベルフ🇳🇱(EFE)、マリッツ🇧🇪IWA)、アウラール🇻🇪(CJR)、ヘイター🇬🇧(IGD)、コルティナ🇪🇸(MOV)、ローランス🇫🇷(ACD)らはステージを狙える選手。厳しいレースの中で人数が減れば、エンゲルハート🇩🇪(JAY)、エラダ🇪🇸(COF)、ガルシアピエルナ🇪🇸(ARK)、ムルブラン🇪🇷(AST)、スヘリン🇳🇱(AST)、ファンヒルス🇧🇪(LTD)、トゥーンス🇧🇪(IPT) らパンチ力のある選手たちの走りも楽しみだ。

【ステージ】

#1 サン•フェリウ•デ•ギホルス〜サン•フェリウ•デ•ギホルス

#2 マタロ〜ヴァルテル 2000

#3 サン•ホアン•デ•ラス•アバデサス〜ポルト•アイネ

#4 ソルト〜リェイダ

#5 アタフリャ〜ビラデカンス

#6 ベルガ〜ケラルト

#7 バルセロナバルセロナ

【注目選手】

マクシム•ファンヒルス🇧🇪(LTD)

TT1日のみのレースとなったアンダルシア🇪🇸で勝利、アルデシュ•ドローム🇫🇷でもトップ5に。サンレモでも7位とここまで大活躍のシーズン。オールラウンドなパンチャーとして、ステージ勝利を量産していけるか。

【スタートリスト】

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【スタート・フィニッシュ】

🇯🇵 日本時間

3/18 20:25〜24:32

3/19 19:50〜24:34

3/20 19:50〜24:33

3/21 20:40〜24:35

3/22 20:45〜24:41

3/23 21:35〜24:13

3/24 20:35〜24:32

【放送】

🇯🇵 Jsportsで放送あり