3/24 ヘント〜ウェヴェルヘム🇧🇪(1.UWT)
イーペル〜ウェベルヘム
【予想】
⭐️⭐️⭐️Philipsen
⭐️⭐️Pedersen-Girmay
⭐️Matthews-Van Der Poel-De Lie
【プレビュー】
第一次世界大戦の激戦の地となったフランダースの野原を駆け巡る格式高いクラシックレースだ。実際にスタートするのはヘントではなくイーペルの地。最初の登りまでおよそ150kmは平坦。しかし残り163.5km地点で通過するデ•ムーレンは風の吹き荒れる区間だ。ここでは集団が割れる可能性が高く、勝負を決めるほどではないにしろ遅れたチームには疲労が残る可能性が高い。フランス国境付近へ向かうと、最初の登り、残り97kmのシェルペンベルグ(2.1km 2.1%)が始まる。そして残り86kmのモンテベルグ(0.9km 5.2%)と残り84kmのケンメルベルグ(0.4km 7.4%)のコンボで大きな動きが起こるか。
そしてレースは戦争の惨禍の記憶を伝えるプラグストリートへ。2017年から導入されたこの道は、”ヒル63”、”クリスマス•トゥルス”、”ザ•カタコンベ”という戦争にちなんだ名前の3つのグラベル区間を含む。未舗装路の後には、2度目のモンテベルグ&ケンメルベルグのコンボ。さらにはシェルペンベルグ、バネベルグと前回同様に通過し、最後の3回目ケンメルベルグは残り35km地点で、0.7km 11.4%とより厳しくなっている。
これら登りを越えれば残りは平坦区間。スプリンターたちは登りで形成されたアタッカーを捕まえることはできるだろうか。スタート地点のイーペルを通り、ウェヴェルヘムへと向かう終盤は、追い風の予報。先行する選手たちに有利と見た。
ファンデルプール🇳🇱(ACD)とフィリプセン🇧🇪(ACD)の2人は最高のコンビネーションを発揮している。それぞれE3とサンレモを制しコンディションは最高。フィリプセンは登り区間でも耐え切る力を持っているはずで、先行して勝負できるだろう。アタックがあればマチューはかならずチェックするし、ライバルたちはマチューと協力しない。結果、フィリプセンを含むスプリントとなると予想する。今シーズンは絶好調、サンレモでも最後まで最前線で走ったピーダスン🇩🇰(LTK)に期待が集まる。E3で好調だったストゥイヴェン🇧🇪(LTK)やキルシュ🇱🇺(LTK)、さらにはティレーノでフィリプセンを破ったミラン🇮🇹(LTK)も控える。ロットのドゥリー🇧🇪(LTD)も登れるクラシックライダー。横風分断の展開となっても単騎で勝負できる選手。登り区間でエリートグループに入ると面白い存在だ。2022年覇者のギルマイ🇪🇷(IWA)にももちろん注目。水曜日のE3では19位に終わるが、積極的な走りを見せた。ヴィスマはスプリントとなればコーイ🇳🇱(TVL)、登れるべノート🇧🇪(TVL)、さらにはオムロープ勝者のトラトニック🇸🇮(TVL)とワウトやラポルトなしでも強力な布陣。サンレモで2位に入ったマシューズ🇦🇺(JAY)は2021年に5位とヘントを得意としている。さらには体力とレース勘でクラシックを得意とするモホリッチ🇸🇮(TBV)、最近は不運が重なることが多いキュング🇨🇭(GFD)らも楽しみな選手だ。そのほかには、メルリール🇧🇪(SOQ)、ランパールト🇧🇪(SOQ)、ザングレ🇫🇷(COF)、ゴテラ🇫🇷(DAT)、ナルバエス🇪🇨(IGD)、ポリッツ🇩🇪(UAD)、ティレル🇳🇴(UNO)、トレンティン🇮🇹(TUD)ら勢揃い。
【注目選手】
☆ピエール•ゴテラ🇫🇷(DAT)
昨シーズンからAG2Rに加入、成長著しい21歳の若手スプリンター。石畳や登りへの適性を見せており、オムロープでは11位、マルセイエーズでは4位、プロヴァンス総合6位という成績。移籍組が不調に喘ぐフランスチームにとって、それを補う見事な活躍を見せている。
☆カスパー•アスグリーン🇩🇰(SOQ)
2021年のロンド覇者だが、今シーズンは絶不調。オムロープでは先頭集団に入りつつもアシストのモスコンより先に早々に遅れリタイア。クールネでは88位。アラフィリップやランパールトが懸命に走ったE3では77位。レース後にはクラシックシーズンに大きな不安を語ったというが、本来は巨大なエンジンを積んだタフなライダー。活躍する姿を見たいものだ。
【スタートリスト】
Data powered by FirstCycling.com
【スタート・フィニッシュ】
🇯🇵3/24 18:40〜24:35
【放送】
🇯🇵 日本では放送なし