パヴィア〜サンレモ
【予想】
⭐️⭐️⭐️Pogacar
⭐️⭐️Pedersen-Van Der Poel
⭐️Van Gils-Pithie-Matthews
【プレビュー】
シーズン初のモニュメント、別名「ラ•プリマヴェーラ」。ミラノから約30km離れたパヴィアをスタートするこのレースは、トゥルチーノ峠やライグエリアのカーポ•メーレといった短い登りを越え、最終盤のチプレッサ(5.6km 4.1% 残り21km)とポッジオ(3.6km 3.7% 残り5km)でレースが決まる。かつてはスプリンターズクラシックと呼ばれたこともあったが、ここ10年で集団スプリントとなったのは3度のみ。ポッジオでのアタッカーたちによる決戦になることが多い。今年のポッジオの風向きは追い風。独走も可能な形である。
何よりも注目なのは、果たしてポガチャル🇸🇮(UAD)がこのサンレモで勝てるのかどうかである。このレースに勝つために全力で挑んだ2022年と2023年はそれぞれ5位と4位で、パンチャーである彼にはライバルをふるい落とすための登りとしてポッジオでは緩すぎるのではないかという懸念がある。今年は「チプレッサから行くよ」と宣言している彼であるが、チプレッサからフィニッシュまで距離は長く、チームの連携が必須である。そんなポガチャルのチームメイトは、ウェレンス🇧🇪(UAD)、ノバク🇸🇮(UAD)、デルトロ🇲🇽(UAD)、コーヴィ🇮🇹(UAD)、ウリッシ🇸🇮(UAD)、ヒルシ🇨🇭(UAD)と登りに比重を置いた布陣。チプレッサでピュアスプリンターを振り落とすようなハイペースを仕掛けられることは間違い無く、そこからポッジオへの平坦区間でも、ウリッシやコーヴィの能力ならば全く問題はないだろう。そして、勝つために必要なのは、攻撃の回数を増やすこと。モホリッチに下りで逆転された2022年は2度の攻撃に終わったが、ポッジオの序盤から仕掛ければ、ポッジオ終盤の急勾配区間でライバルを苦しめるジャブを打つことになるだろう。プレッシャーをかけるという意味では、デルトロやウェレンスにアタックさせることも手段の一つである。全チーム中最もクライミング性能に舵を切っていると言ってもいい今年のUAE、ストラーデビアンケの勢いで勝ちを掴みたい。
ディフェンディングチャンピオンのマチュー・ファンデルプール🇳🇱(ACD)はなんとこのモニュメントでシーズンイン。2022年もレースを走らずに3位に入っている彼に限ってレース勘への心配はないが、ポッジオでパワーを爆発させる彼の姿は目に浮かぶようだ。3年連続Top10のクラウアナスン🇩🇰(ACD)が支える。昨年は先頭集団から遅れてしまったが、トレックのピーダスン🇩🇰(LTK)も優勝候補だ。プロヴァンスやパリ〜ニースでの走りを見れば、体力面では群を抜いている。ミラン🇮🇹(LTK)は彼を支えると発言しており、好調スクインシュ🇱🇻(LTK)、2021勝者ストゥイヴェン🇧🇪(LTK)らとともにサポートも万全。バーレーンのモホリッチ🇸🇮(TBV)は2022年の下りで圧巻のアタックの再現を狙う。ファンヒルス🇧🇪(LTD)もストラーデビアンケで見事な追走を見せていた。調子次第だが、トップ5も狙える選手だ。
その他の注目は、2022年11位のアルバネーゼ🇮🇹(ARK)や、アスタナ勢、ベラスコ🇮🇹(AST)、スカローニ🇮🇹(AST)、ルツェンコ🇰🇿(AST)。そして好調のヴェンドラーメ🇮🇹(DAT)、コスヌフロワ🇫🇷(DAT)、ミラノ〜トリノでは独走勝利のベッティオル(EFE🇮🇹)、パワーには定評のあるキュング🇨🇭(GFD)、ブレイク中のピシー🇫🇷(GFD)、ガンナ🇮🇹(IGD)、ナルバエス🇪🇨(IGD)、ピドコック🇬🇧(IGD)、ギルマイ🇪🇷(IWA)、ストロング🇳🇿(IPT)、アラフィリップ🇫🇷(SOQ)、ヴァーマーケ🇺🇸(DFP)、ラポルト🇫🇷(TVL)らだ。
【注目選手】
☆ローレンス•ピシー🇳🇿(GFD)
ダウンアンダーでの好調っぷりに加え、カデルエバンスレースも制した。ジュニア時代にはトラックで世界一になったそのスプリント力はさることながら、登りに耐えうる体力も身につけた。初参加の21歳は、サンレモで結果を残せるのか。
【スタートリスト】
Data powered by FirstCycling.com
【スタート・フィニッシュ】
🇯🇵3/16 18:15〜25:07
【放送】
🇯🇵 Jsportsで放送あり