ロードレースを予想する!

.1クラス以上の男子ロードレースを予想します。

2/25 クールネ〜ブリュッセル〜クールネ🇧🇪(1Pro)

Stage profiles Kuurne - Brussel - Kuurne 2024 One day race

コルトレイククールネ

【予想】

⭐️⭐️⭐️Van Baarle

⭐️⭐️Jorgenson-Laporte

⭐️Van Aert-Mohoric-Philipsen

【プレビュー】

オープニングウィークエンドは2戦目!トラトニックによる見事なヴィスマの戦術的勝利に終わったオムロープに引き続き開催されるこのレースは、クールネを出ると東に進路を向け、ブリュッセルの手前のニノヴェで折り返し、フレミッシュ•アルデンヌの丘陵地帯に入り、クールネとコルトレイクの間の周回コースに向けて長い平坦区間を走る。過去に最多優勝を誇るのはトム•ボーネン🇧🇪で3度の優勝。現役の選手ではカヴェンディッシュ🇬🇧のみが複数優勝を果たしている。

このレースの特徴はモンサンロラン、クルイスベルグ、トリウ峠、ホトンドといった石畳の登りを越えた後は53kmもの平坦区間のために、そこで遅れたスプリンターたちも集団に戻る可能性があるということだ。それを阻みたい各チームは登りでアタックを仕掛け、先行集団とスプリンターチームの二局面での追いかけっこの展開が生まれるのだ。過去10年のリザルトのうち6回(2023,2020,2019,2017,2016,2014)が登りでできた先行集団・独走した選手の逃げ切り、4回(2022,2021,2018,2015)がスプリンターを含む大集団でのフィニッシュとなっている。

では、今年の展開を占ってみよう。風向きと天候については、先週までは雨予報となっていたが最終的には曇りに。風向きは南から強くはないが吹いており、最後の周回コースでは追い風と向かい風の繰り返しとなる。これはプロトンと逃げ、どちらに有利ともいえない。

今日のレースを左右するのはヴィスマがいかに展開するか。ヴィスマのクラシックのレース中の規律は

1.まず、残り80km〜50kmほどからサブエース(本命とされていない選手)を複数先行させる

2. 1でできたグループの中でヴィスマのライダーが有利であるならば

→有力選手が後方で足を貯め、逃げ切らせる

3. 1でできたグループの中でヴィスマのライダーがいないor同格〜不利であるならば

→集団を再形成し、①に戻る

4. 1のような展開で"勝負所"の直前を迎えたら、その直前でエースがアタック(複数ならなおよし)、逃げ切りを図る。

この通りだ。ヴィスマチームの登坂力は最強。中でも、トラトニック🇸🇮、ファンバーレ🇧🇪、ジョーゲンソン🇺🇸、べノート🇧🇪と言った選手たちは先行させるのに最適すぎる。ワウト🇧🇪は昨日登りでやや遅れる場面が見られたため、スプリント要因として温存すると予想する。ラポルト🇫🇷を先行させるのも最終手段だろう。動きを起こすのはおそらく、残り93kmのル•ブリケー(1.3km 6.2%)残り88kmのモンサンロラン(1.2km 7%)や、残り62kmクルイスベルグ(1.2km 5.4%)になるだろう。

この動きを崩すため、他のチームは先手を打って、サブエースのアタックにエースを乗せる必要がある。それができる選手はストゥイフェン🇧🇪(LTK)、モホリッチ🇸🇮(TBV)、クラウアナスン🇩🇰(ADC)、ウェレンス🇧🇪(UAD)、ランパールト🇧🇪(SQS)らだろう。もし仮に、彼らとヴィスマライダーのグループができた際、ヴィスマの司令塔が誤って、「有利だ」と判定する場合がありうる。それを前で崩すことができれば、ヴィスマは負ける。

もう1つチャンスがあるとすればスプリントだ。過去にはフルーネウェーヘンが勝っているように、強力なスプリンターも勝機を窺っている。ミラン🇮🇹(TBV)、メーウス🇧🇪(LTK)、クリストフ🇳🇴(UNO)、フィリプセン🇧🇪(ADC)、ヴァーノン🇬🇧(IPT)、ギルマイ🇪🇷(IWA)、ランパーティ🇺🇸(SQS)、デマール🇫🇷(ARK)らは大集団でフィニッシュに入れば優勝争いできる選手たち。でも、それは前の選手たちに追いつかなければ始まらない。それをコントロールできるチーム力があるのか、甚だ疑問だ。もし仮に彼らが先行したとしても、その状況はヴィスマには不利なので状況を作り直すだけだ。

結論としては、ヴィスマ2~3人+他のチーム5人ほどを乗せた先行グループは大きなギャップを持って周回コースに入り、大集団は登り区間が終わるまでに散り散りになる。再形成して組織的に追おうとするが、力は及ばず。前ではヴィスマが繰り返しアタックをかけ、どこかで決まる。そしてそれを決めるのはファンバーレ🇧🇪だ。

【注目選手】

ディラン・ファンバーレ🇧🇪(TVL)

ルーベとオムロープの覇者。強力なヴィスマの布陣の中でも卓越した勝負感と独走力を兼ね備えているルーラー。登りでもクラシックライダーたちに引けを取らない選手だ。彼を含めヴィスマを複数乗せた先行グループは逃げ切り、平坦区間でファンバーレが仕掛け勝つシナリオを想定している。

ルーク・ランパーティ🇺🇸(SQS)

昨年トリニティでの大活躍からクイックステップに加入したネオプロ。すでにプロでも実力をアピールしつつあり、オマーンでは3度の2位と登りの耐性もありそうだ。「人々を驚かせる準備はできている。」と語る彼が石畳もこなしトップ5に入ってきても私は驚かない。

【スタートリスト】

Data powered by FirstCycling.com

【スタート・フィニッシュ】

🇯🇵2/25 20:05〜24:59

【放送】

日本🇯🇵での放送はなし